『難民研究ジャーナル』第12号発刊

既刊/購入方法

2023/5/8  PDF版を一部追加しました。

機関誌『難民研究ジャーナル』第12号を2023年4月30日に発刊しました。
第12号の特集は「難民・強制移動とジェンダー/セクシュアリティ(Gender and Sexuality in Refugee and Forced Migration Studies)」です。

通年報告の一部は、PDFにてご覧いただけます。

内容情報

難民・強制移動の問題を捉えるにあたり、ジェンダー/セクシュアリティは、避けて通ることのできない視角となっている。一方で、日本国内においては、その認識が十分浸透しているとは言い難く、ジェンダー/セクシュアリティに関する迫害を理由とした難民認定は、国際的な議論から20年以上遅れて認識し始められ、研究、社会全体においても積極的に認識されているとは言えない。
今後の更なる研究や議論を喚起するため、ジェンダー/セクシュアリティを軸に異なる視点から論考する。

目次

特集論文・報告

  • 企画趣旨/工藤晴子、難民研究フォーラム編集委員会
  • 難民・強制移動研究におけるフェミニズムとクィアのアプローチ/工藤晴子(神戸大学 国際社会学、ジェンダー/セクシュアリティ、難民・強制移動研究)
  • 欧州共通庇護政策とジェンダー主流化―ヴァルネラブルな移民・難民の救済をめぐる言説と実践/園部裕子(香川大学 社会学、国際移動研究、フランス社会研究)
  • 判例報告 B・C対スイス事件判決―欧州人権裁判所、2020年11月17日/谷口洋幸(青山学院大学 国際人権法、ジェンダー法)
  • 翻訳:カナダのガイドライン9はSOGIEに基づいた難民性の主張の評価を改善するものなのか?/モイラ・ダスティン(Moira Dustin)・ヌノ・フェレイラ(Nuno Ferreira)
    ※カナダのガイドライン9の日本語仮訳を掲載しています ▷ こちら

●投稿論文

  • 日本に難民を受け入れる土壌はないのか?―戦前のロシア難民からの学び/藤谷美希歩(法政大学国際文化学部卒業 国際文化学)

若手難民研究者奨励賞成果論文・研究概要

  • 国際刑事法と難民法をめぐる課題に対する一考察―国際刑事裁判所による証人保護と難民条約除外条項の適用をめぐる分析を通して/藤井広重(宇都宮大学国際学部准教授 国際人権法、国際刑事法、アフリカ政治)
  • 難民条約の人権規範と1952年体制のレイシズムとの相克をめぐる一考察/梁英聖(東京外国語大学世界言語社会教育センター講師 レイシズム研究、社会学)

シンポジウム報告

  • 若手研究者が語り合う「難民研究の面白さと難しさ」―学部生・大学院生への第一歩
    • 片雪蘭(奈良大学講師 文化人類学、南アジア地域研究)、植村充(東京大学博士後期課程、法政大学兼任講師 EU研究、移民・難民研究、フランス政治)、小俣直彦(オックスフォード大学国際開発学部難民研究センター准教授 文化人類学)、山田光樹(難民研究フォーラム事務局員)、松本悟(法政大学教授 開発研究)
関連資料

開催報告はこちらからもご覧いただけます


通年報告


『難民研究ジャーナル』第12号 特集:難民・強制移動とジェンダー/セクシュアリティ
定価:2,200円(税込)
B5版、138ページ

 楽天会員に登録しなくてもご購入できます(ただし、お買い物ポイントは付与されません)。

◆その他、ご購入に関するお問い合わせは、難民研究フォーラム事務局(info@refugeestudies.jp)までお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました