『難民研究ジャーナル』第14号発刊

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機関誌『難民研究ジャーナル』第14号を2025年3月30日に発刊しました。
第14号の特集は「難民と政治――ミャンマーの民主化とクーデター、マイノリティ(Refugees and Politics: Democratization, Military Coup and Minorities in Myanmar)」です。

通年報告の一部は、PDFにてご覧いただけます。

内容情報

難民と政治を考える際に分析すべき点は、出身国における政治体制や避難先における難民に対する政治、国際政治など多岐に及ぶ。また、難民は政治に翻弄される存在としてだけでなく、それぞれが政治的な主体でもある。
このような「難民と政治」というテーマが内包する論点や視点、分析枠組みの多様性・複雑性を、ミャンマーに焦点をあてながらひも解く。

目次

特集論文・報告

  • 企画趣旨/難民研究フォーラム編集委員会
  • ビルマ(ミャンマー)における総選挙と「民意」―英領植民地期から2020年総選挙まで/根本 敬(上智大学名誉教授|ビルマ近現代史)
  • ミャンマーの「民主化」を捉え直す―日本でほとんど認定されなかったミャンマー難民を手がかりに/松本 悟(法政大学|国際開発協力、メコン地域研究、影響評価研究)
  • ミャンマーに生きるムスリム―反ムスリム感情の表面化、増幅とその影響/斎藤紋子(東京外国語大学・上智大学|ミャンマー地域研究)

●特集投稿研究ノート・報告

  • 法的地位と「身分証明書」を得る試み―2021年ミャンマー軍事クーデター後にミャンマーからタイに避難した人々に着目して/渡辺彩加(京都大学|難民研究、国際関係論)
  • ミャンマーの市民的不服従運動(CDM)とCDM公務員の実態―2023年タイにおける調査から/ナンミャケーカイン(京都精華大学|開発経済学、労働移動論)

●投稿論文

  • 岐路に立つ亡命チベット社会―インドにおけるチベット難民政策の変遷/榎木美樹(甲南大学|国際開発学、地域研究〔南アジア〕)
  • 「国家戦略」としての強制帰還の実態―ルワンダ愛国戦線(RPF)の事例から/米川正子(神戸女学院大学|難民、紛争と平和)

若手難民研究者奨励賞成果論文

  • 作られた村への「帰還」に対する難民当事者たちの意味づけ―ミャンマー・カレン州レイケイコー村を事例として/大場 翠(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程|難民研究、文化人類学、地域研究)
  • 喪失した故郷の家をめぐる家族の記憶―レバノン内戦期の強制移動から/児玉恵美(東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程|中東地域研究)
  • 「永続する一時的状態」で生きること―不安定な在留を経験するトルコ出身在日クルド系難民・移民家族のライフストーリー/マキンタヤ スティーブン・パトリック (一橋大学大学院社会学研究科総合社会学専攻博士後期課程|国際社会学)、タス ハサン(一橋大学大学院社会学研究科地球社会学専攻修士課程|国際社会学)

通年報告


定価:3,300円(税込)
B5版、196ページ

◆その他、ご購入に関するお問い合わせは、難民研究フォーラム事務局(info@refugeestudies.jp)までお願いいたします。

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