『難民研究ジャーナル』第8号発刊のお知らせ

難民研究ジャーナル8号 表紙画像 既刊/購入方法

難民研究フォーラムは、機関誌『難民研究ジャーナル』第8号を2019年3月1日に発刊しました。
第8号の特集は「難民と収容(Refugees and Detention)」です。

 

<『難民研究ジャーナル』8号に関するお詫びと訂正>
2019年3月1日に発行いたしました『難民研究ジャーナル』8号で、記載漏れがございました。以下の通り追加訂正させていただきます。難民研究ジャーナル発行を1号から支援いただいております真如苑様に対して深謝いたしますとともに、その他関係各位、読者のみなさまにもお詫び申し上げます。

「難民研究ジャーナル」は、真如苑の資金助成を受けて発行しております。

難民研究ジャーナル8号 表紙画像

●内容情報
今日、難民流出国の周辺国はもちろんのこと、紛争地とは離れたヨーロッパなど先進諸国でも、大規模な難民をどのように処遇するかという問題に直面している。日本に目を向けると、入管施設等での長期にわたる恣意的かつ不当な収容や、難民を含む被収容者への非人道的な処遇が問題視されている。他方で自由及び権利の剥奪を防ぐため、各国で収容代替措置の試みがされており、事例研究やその効果についての報告が出されてきている。本特集では収容による人の管理の特徴、問題点とその限界を視野にいれつつ、改めて「収容」とは何か、そして「収容ではない受け入れ」のあり方に関する議論と取り組みについて検討する。

●目次
[特集論文]
・序論ー収容、制度化と被収容の経験/久保忠行(大妻女子大学(文化人類学))
・難民をめぐる生政治とその転換ードイツにおける難民庇護申請者の「収容」と管理/久保山 亮(立教大学(国際社会学、比較政治))
・収容代替措置への移行に向けた政府への関与働きかけ/グラント・ミッチェル(国際拘禁連盟(IDC)前ディレクター(文化人類学、国際人口移動)) ※本稿は、Challenging Immigration Detention に掲載された論文を、出版社の許可のもと、日本語訳・掲載したものです。オリジナル(英語)の論文はこちらより。
・包摂/排除空間のなかで生まれる場所ー東アフリカのメガキャンプにおける市場の形成」/内藤直樹(徳島大学(文化人類学、地域研究))

[特集報告]
・日本における難民申請者と収容/児玉晃一(弁護士)
・「キャンプ代替措置(ATC)」に関するUNHCRと受入国の取組みーウガンダにおける南スーダン難民対応を事例に/小坂順一郎(国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所(人道支援、パートナーシップ構築))

[調査報告]
・難民に関するグローバルコンパクト(GCR)公式協議参加報告ーGCRは難民支援の負担・責任分担を可能とするのか?/河尻(川阪)京子(難民研究フォーラムリサーチフェロー、大阪大学大学院国際公共政策研究科(国際法))

若手難民研究者奨励賞 成果論文・報告]
・強制移動民が形成する自治組織の比較分析ー南スーダン、ヌエル人の国内避難民および難民を事例として/橋本栄莉(高千穂大学(文化・社会人類学))
・福島第一原子力発電所事故と原子力災害被災者の避難に対する権利/徳永恵美香(大阪大学大学院国際公共政策研究科(国際法))
・EU共通庇護政策の発展と人権保護規範ーNGOの活動と外的側面の影響を視野に収めて/植村 充(東京大学大学院総合文化研究科(EU研究、国際関係論研究))
・第三国定住により英国オックスフォードシャー州に移住したシリア難民家族の社会統合の状況と支援の現状/小俣直彦(オックスフォード大学国際開発学部難民研究センター(文化人類学))

[通年報告]
・2017年日本の判例動向
・海外判例評釈
・2017年難民動向分析ー日本ー
・2017年難民動向分析ー韓国ー
・2017年難民動向分析ー世界ー
・2017年無国籍動向分析
・2017年難民関連文献一覧


『難民研究ジャーナル』第8号 特集:「難民と収容」
定価:2,420円(税込)
B5版、194ページ

 

→ご購入こちら(出版社「現代人文社」のサイトへ)

(右上の「紙版をご注文」からお手続ください)

 

◆その他、ご購入に関するお問い合わせは、難民研究フォーラム事務局(info@refugeestudies.jp)までお願いいたします。

 

タイトルとURLをコピーしました