「若手難民研究者奨励賞」は真如苑のご支援のもと、難民研究フォーラムが事務局となり年1回実施しています。
11回目を迎えた本年は、3名が受賞(うち1件は共同研究)しました。
2023年7月8日(土)に行った授賞式には、受賞者と主催者に加えて、フォーラムメンバーも対面・オンラインで参加しました。
授賞式では、本賞を主催する真如苑より、賞に込めた想いや受賞者の研究への期待の言葉とともに賞状が手渡されました。講評では、審査委員長より、応募者全体の傾向や審査のポイントなどを示した上で、受賞者3名の研究計画に対して評価した点と今後乗り越えてほしい課題点が示されました。
受賞者からの研究計画の発表に続く質疑応答では、多様な分野の研究者・実務家から、研究計画への期待やより良い研究にしていくためのアドバイスが行われました。
本年度(第11回)の受賞者は、以下の3名です(五十音順/肩書は受賞時)。
大場 翠
東京外国語大学大学院 総合国際学研究科 博士後期課程(ミャンマー地域研究、人類学)
「人々の語りを通じた『帰還』の人類学的研究――ミャンマーカレン州レイケイコー帰還村を事例に」
児玉恵美
東京外国語大学 総合国際学研究科 博士後期課程(中東地域研究)
「レバノン内戦期における強制移動と故郷喪失をめぐる記憶を、キリスト教マロン派の家族史から検討する」
スティーブン・パトリック・マキンタヤ(共同研究)
一橋大学大学院 社会学研究科総合社会科学専攻 博士後期課程(国際社会学、難民研究、強制移動研究)
「長期化する『不法性』と強制送還・収容の可能性で生きる――トルコ出身在日クルド人難民家族のライフヒストリー」
※講評はこちらよりご覧いただけます。