『難民研究ジャーナル』第11号発刊のお知らせ

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機関誌『難民研究ジャーナル』第11号を2022年3月25日に発刊しました。
第11号の特集は「難民保護再考(Rethinking Refugee Protection)」です。

通年報告の一部は、PDFにてご覧いただけます。

内容情報

難民保護、日本の40年を総括する

2021年は、1951年に難民条約が発効してから70年、日本が1981年に難民条約・議定書に加入してから40年の節目の年であった。果たして日本の難民行政の40年は、世界で構築されてきた難民保護レジームとともに改善を重ねてきたといえるであろうか。
研究者と実務家それぞれの視点から日本の難民行政を総括し、改めて「難民保護」を考える。過去を振り返り、現状を認識することで、今後目指すべき方向性が見えてくる。

目次

 ●特集論文報告

  • 難民行政40年─日本における難民保護の変遷と課題/生田志織(難民研究フォーラム事務局)
関連資料

ジャーナルに掲載した年表の詳細版など、関連資料をまとめたページはこちら

  • 国際人権法から見た日本の難民行政の40年/小坂田裕子(中京大学、国際人権法)
  • 「人道的統治」と難民の階層化─ドイツと日本の比較から/昔農英明(明治大学、社会学)
  • 日本における「難民」受入れをめぐる規範意識のこれまでとこれから─難民条約以前の「難民」の取扱いから考える/小畑郁(名古屋大学、国際法)

 ●特集投稿論文・報告

  • 難民の居住権が生計活動に与える影響―ザンビアのメヘバ難民定住地におけるアンゴラ難民の事例から/田中翔(大阪大学国際公共政策研究科、国際関係論)
  • 難民キャンプにおける空間計画と実態の差異としての空間変容―カクマ難民キャンプにおける難民の空間占有認識/窪田亜矢(東京大学、地域計画)+ダスティッド・フェラティ(東京大学、建築・都市計画)
  • イスラームの連帯が創造する難民保護―ヨルダンのイスラーム的NGOによる国際連携の事例から/佐藤麻理絵(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、中東地域研究)
  • ジェンダーの視点を取り入れた難民認定審査を考える―DVをめぐる国際人権法と国際難民法の関係を中心に/小宮理奈(元UNHCR職員、国際難民法)
  • 強制結婚とDVを理由とする日本における難民認定事例/髙見智恵子(弁護士・群馬弁護士会、国際難民法)

若手難民研究者奨励賞 論文・報告研究概要

  • 日本人の対難民意識とメディア報道接触に関する実証研究/大茂矢由佳(筑波大学人文社会科学研究群博士後期課程、メディア研究)
  • インモビリティとナイロビ移民2世の個人史/八木達祐(立命館大学大学院先端総合学術研究科、人類学・観光学)
  • 都市在住シリア難民障害者の現状と国際協力支援の課題―ヨルダンにおけるシリア難民身体障害当事者への調査/山本清治(神戸大学大学院保健学研究科パブリックヘルス領域・大阪保健医療大学大学院健康生活支援学領域、国際保健)
  • 難民キャンプにおける家郷の創造―南スーダン、ロピット難民の儀礼実践と物質文化/村橋勲(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター特任研究員、文化人類学・アフリカ地域研究)

 ●通年報告


『難民研究ジャーナル』第11号 特集:「難民保護再考
定価:2,530円(税込)
B5版、206ページ

→ご購入はこちら(出版社「現代人文社」のサイトへ)

 (右上の「紙版をご注文」からお手続ください)

◆その他、ご購入に関するお問い合わせは、難民研究フォーラム事務局(info@refugeestudies.jp)までお願いいたします。

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