オンラインシンポジウム「LGBTと難民:誰もが生きやすい社会とは」

公開シンポジウム

世界には、同性愛行為を「犯罪」とし、拘禁刑や死刑を科す国が多くあります。そういった国や地域から逃れてきた人を「難民」として受け入れ、保護することは、いまや国際社会のスタンダードであると言えます。

日本においても、2018年、同性愛に対する迫害のおそれから逃れた方が、初めて難民として認定されました。日本の難民認定のあり方は、長年にわたり国内外から批判をされてましたが、今回の「LGBT難民」の認定がその改善に向けた一歩となることが期待されます。

しかし、同性愛者やトランスジェンダー等であることを理由とした迫害から逃れてきた人にとって、日本は本当に生きやすい社会であると言えるのでしょうか?
LGBTの人権を守る法律は整っていません。政治家が差別発言をしてたくさんのLGBTの人たちが傷ついています。学校でのいじめ対策は行き届いておらず、LGBTの人が自殺してまうとても悲しい事件も起きています。

難民の人もLGBTの人も、すべての人が生きやすい日本社会とは?
差別ではなく、多様性あふれる日本社会にするために、何ができるのか?

難民とLGBT。2つのテーマからそれぞれ専門家や実務者が集まり、この疑問に真剣に向き合います。

プログラム

  1. イントロダクション:「LGBTってどんな人?」松岡宗嗣さん/「難民とは?」新島彩子さん
  2. 「世界でのLGBTに対する迫害や差別」難民研究フォーラム事務局
  3. 「難民条約はLGBTに対する迫害にどう向き合ってきたか-『特定の社会的集団』としてのLGBT」小尾尚子さん
  4. 「LGBTが日本で直面する課題や差別について-法制度の視点から」谷口洋幸さん
  5. パネルディスカッション、質疑応答

登壇者プロフィール

◼︎ 松岡宗嗣さん (一般社団法人fair代表理事)
1994年愛知県名古屋市生まれ。明治大学政治経済学部卒。政策や法制度を中心としたLGBTに関する情報を発信する一般社団法人fair代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、HuffPostや現代ビジネス、Forbes、Yahoo!ニュース等でLGBTに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体等での研修・講演実績多数。共著『LGBTとハラスメント』(集英社新書)

◼︎ 新島彩子さん (認定NPO法人 難民支援協会)
難民支援協会支援事業部マネージャー。大学卒業後、民間企業に就職。2001年にアフガニスタン出身の難民申請者が一斉に収容された件をきっかけに約5年間、JARの生活支援スタッフとして勤務。その後、民間企業に勤務しながら、理事として活動に携わり、2016年12月より現職。

◼︎ 小尾尚子さん (元UNHCR駐日事務所副代表(法務担当))
UNHCRケニア、フィリピン、タイ、スイス・ジュネーブ本部、そして日本の事務所などでおよそ30年間勤務。難民の国際保護、政策分析・評価などが専門分野。現在はいくつかの大学で人道アクション・難民の国際保護に関する講義を担当。

◼︎ 谷口洋幸さん (金沢大学准教授)
金沢大学国際基幹教育院准教授。中央大学大学院博士後期課程修了、博士(法学)。日本学術振興会特別研究員PD(学習院大学)、早稲田大学比較法研究所助手、高岡法科大学法学部准教授、同教授を経て、2018年4月より現職。専門分野は国際人権法、ジェンダー法。編著『LGBTをめぐる法と社会』(日本加除出版)ほか。

概要

日時 2020年12月20日(日) 14:00~16:00
開催方法 Youtubeライブ配信(詳細はお申込みいただいたメールアドレスに送付いたします。)
参加費 無料
共催 公益社団法人 アムネスティ・インターナショナル日本、難民研究フォーラム

お申し込み

下記のフォームからお申込みください。
https://forms.gle/pzYqPuzCJjY1YuNc8
※ご記入いただきました個人情報は、主催団体が厳重に管理いたします。必ず事前に個人情報保護に関する方針をお読みください。

お問い合わせ

E-mail:symposium.lgbt.refugee2020@gmail.com



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