2010年7月23日『Annual Tripartite Consultations on Resettlement (ATCR) 参加報告』

IMG_7095a.JPG7月23日(金)、明治大学駿河台キャンパス研究棟4階第1会議室において、石井宏明 難民支援協会常任理事を発表者に迎え、研究会「Annual Tripartite Consultations on Resettlement(ATCR) 参加報告」が開催され、研究者や実務者を初めとする26名に参加いただきました。
ATCRとは、難民の第三国定住受け入れを実施している政府、市民社会、国際機関(UNHCR、IOM等)が一堂に会して毎年開催されている国際会議であり、ジュネーヴで開催された2010年の本会議に日本NGOの代表として参加した報告者から、ATCRの概要、会議での主要議題、各国の第三国定住受け入れの現状と課題などが報告されました。
現在、世界中で第三国定住の対象難民の10%しか第三国定住を実現できていないという現状(10 out of 100)を踏まえ、今後受け入れ人数や新規第三国受入れ国を増やすこと、効率的・戦略的に第三国定住難民を受け入れていく(移民の枠組みからの難民受入れといったチャレンジングなものも含めた)ことなどが話しあわれました。会議やステートメントの中では、日本等新たに第三国定住受入れを表明した国・地域を歓迎すること、特に脆弱性の高いUrban Refugeesに注目すること、新たに開始されるEUでの第三国定住政策への注目が議論され、特に多くの難民を生むアジア太平洋地域において日本の第三国定住開始のニュースが世界的に非常にポジティブに捉えられていることが報告されました。

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