日時:2022年7月2日(土)14:00~16:30
「若手難民研究者奨励賞」は真如育英会・真如苑のご支援のもと、難民研究フォーラムが事務局となり年1回実施しています。
10回目となる今回は、3年ぶりに受賞者や主催者、当フォーラムメンバーが直接対面できるかたちでの開催となりました。あわせて、オンラインも併用し、計25名(事務局含む)にご参加いただきました。
授賞式では、本賞を主催する真如育英会・真如苑より、今後の研究への期待とともに賞状が手渡されました。続けて、審査委員長より、応募者全体の傾向や審査のポイントを示した上で、本年度の受賞者4名の研究計画に対する講評が行われました。
本年度(第10回)の受賞者は、以下の4名です(五十音順)。
安齋寿美玲氏(京都大学大学院医学研究科 修士課程)
「在日クルド人難民における母子保健医療ニーズの実態」
小林綾子氏(上智大学総合グローバル学部総合グローバル学科 特任助教)
「冷戦期における UNHCR の「国内難民」への対応と課題」
島本奈央氏(大阪大学大学院国際公共政策研究科 博士後期課程)
「イスラエルの集団的懲罰体制によるパレスチナ難民帰還の妨げー家屋破壊を事例とした法的メカニズムの解明ー」
洪 里奈氏(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 博士後期課程)
「『日本居住北朝鮮亡命者(脱北者)』の人口統計および日本での処遇に関する研究」
※講評はこちらよりご覧いただけます。肩書は受賞時です。
受賞者からは、今後取り組んでいく研究の計画が発表されました。
また発表に対して、参加していただいた研究者や実務家から、質疑や意見が述べられました。なかには専門分野が異なる視点からのコメントもありました。このように研究計画の段階で、多様な視点からのフィードバックを得ることで、研究をよりよいものにしていくことを期待しています。
なお、研究成果は、2023年5月末までに成果論文としてまとめられ、査読を経て、24年3月頃に発刊される『難民研究ジャーナル』第13号に掲載される予定です。