難民研究フォーラムは、難民研究に関する勉強会を下記の通り行います。
今回のテーマは「難民問題にとって『解決』とは何か」とし、関連する重要文献をとりあげます。
参加をご希望の方は、所定の申込用紙に必要事項を記入の上、申込書内に記載している連絡先まで、Eメールで送付してください(第1回または第2回勉強会の参加者で申込用紙を既に提出された方は、必要ありません)。
1. 期間・日時
2013年6月29日(土)から隔週にて全6回を予定。
原則として毎週土曜日、午後4時半から2、3時間程度。
2. 場所
東京大学駒場キャンパス、または難民支援協会事務所(東京都新宿区)。
3. 対象者
以下の条件を全て満たす方。
・英語論文が問題なく読める方。
・十分に議論できる程度の日本語能力がある方。
・難民研究に従事している、もしくはこれから本格的に従事する意思がある方。
・学問領域は問いません。
4. 勉強会の進め方
・毎回一つの論文を取り上げ、その論文に関する議論を行います。
・参加者は全員、事前に当該論文を精読してきてください。
・報告者を毎回割り当てます。
・しっかりと論文を理解することを第一の目的とするため、報告者は、1時間程度で細かく論文の内容報告を行います。
・報告の後、参加者全員で議論。研究フォーラム研究員がファシリテーターを務めます。
・参加者の意向により、修士・博士論文を報告してもらうこともあります。
5. 第3回のテーマについて
難民問題は、過去数十年に亘り、(1)本国への帰還、(2)第一庇護国での統合、(3)第三国での定住のうちのいずれかが達成されれば「解決」である、と広く認識されてきました。(1)から(3)はすべて、いずれか一国との紐帯に言及して定義づけられていますが、人間の生活に視点を移せば、一国との紐帯が重要となる場面ばかりではありません。最近では、UNHCRによる'”Go and see“ visit‘(庇護国への「帰還」を前提とした一時的な本国帰還)の手配など、従来の認識とは相容れない実行も観察され始めています。
第3回目を迎えた本勉強会では、こうした「解決」概念の動揺に注目し、多様な主体によって追求されるその認識と実行に学びたいと思います。第一の目標は、「難民問題にとって『解決』とは何か」という問いに対し、各参加者がより澄んだ認識を持つことです。
もちろん、勉強会が始まっていない今の時点では、(上述の「人間の生活」の視点を含め)いかなる視点も自明のものではありません。各参加者の知見を統合し、最終的に、この勉強会での議論に基づいて「解決」概念を再定義できればと考えています。
6.購読予定文献
未定。